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スポーツ外来では、スポーツ外傷とスポーツ障害の診断および治療を行います。
スポーツ外傷とは、外力、自己筋力いずれかが1回の瞬間的な力により損傷するもので、骨折、脱臼、捻挫、打撲、筋挫傷、靭帯損傷等がこれに相当します。急激に発症する疾患であり、画像的にも病態がとらえやすく治療過程が明確である特徴を有します。
しかし注意すべきケースも存在します。たとえば手首を構成する小さな骨(手根骨)のうち舟状骨骨折は手術を要すことが多いにもかかわず、初期には診断がつきにくく、単に手関節の捻挫として治療されているケースも少なくありません。 この様な症例の診断にはMRI、3DCTが有用です。
また強度の打撲、肉離れのなかには、コンパートメント症候群による循環障害のために、急速に筋肉や神経が壊死に陥る例、あるいは血腫による異所性骨化もあります。この様な症例には超音波、CT等による血腫の量、存在部位の確認が重要です。
つまりスポーツ外傷は初期治療の適否が予後を左右します。
一方スポーツ障害とは、スポーツによる同一動作の繰り返しによるオーバーユーズにより生ずるものです。
腱、靭帯、関節軟骨をはじめとする関節構成体、さらには骨組織などに繰り返しの負荷が加わることにより、これらの組織やその周囲に炎症が生じます。当然ながらスポーツ種目との関連が強くみられ、治療過程が明瞭ではない特徴があります。その為には、スポーツが行われる現場を熟知した人材が必要となります。
当院では日頃からさまざまなスポーツ現場に関わる機会を持つスタッフを揃えており、個々に応じたアスレチックリハビリテーションメニューを作成します。疼痛緩和、再受傷を予防するためのリハビリテーションを行い、競技復帰までの橋渡しとしてサポートできるように努めています。
また小児のスポーツ障害にも力を入れています。お子様、ご両親共にスポーツに盛んな環境下では、オーバーワークになりかねず、その結果、選手生命を短縮している残念なケースも多く見受けられます。
当院ではMRI、CT、超音波等により早期診断を行い、復帰メニューをご指導いたします。
有望なお子様達の才能をさらに引き出し、ご活躍していただけるよう対応させていただきます。
スポーツ外来は、毎週金曜15:00-18:30です。お気軽にご相談ください。