メニュー

緊張型頭痛

一次性頭痛のうち最多で、WHOによると世界人口の有病率は38%とされています。緊張型頭痛の発生には、身体的・精神的なストレスが複雑に関係していると考えられています。長時間のパソコンやスマホの使用により、頚部から頭部の筋肉が緊張して血流が悪くなると乳酸などの疲労物質が筋肉に蓄積し、これが神経を刺激して痛みを引き起こします。また、精神的な緊張状態が長く続くと、脳の痛みを調整機能がうまく働かなくなり頭痛を起こします。
 緊張型頭痛は、片頭痛ほどの強い痛みはないものの、締め付けられているような頭の重い状態が続きます。片頭痛がストレスから解放されてホッとしたときに起こりやすいのに対して、緊張型頭痛はストレスにより頭や頚部の筋肉が過剰に緊張して起こる傾向があります。多くは首・肩のこりや眼精疲労を伴います。日頃からストレッチや適度の運動を継続し、ストレスを溜め込まず、健康的な生活習慣を心がけることで、緊張型頭痛を予防することができます。

特徴

  • 後頭部を中心に両側性の圧迫感または締め付け感
  • 軽度~中等度の痛み
  • 肩こりや眩暈を伴うことがある
  • 通常、嘔吐は伴わない
  • 光過敏や音過敏は少なく、あってもいずれか一方のみ
  • 日常的な動作で痛みは増強しない

治療

1. 薬物療法

急性期治療薬
  • 鎮痛薬(アセトアミノフェン、ロキソプロフェン、イブプロフェン、ジクロフェナクなど)
  • 筋弛緩薬(チザニジンなど)
予防療法
  • 三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)

2. 非薬物療法

  • ストレス管理
  • 姿勢改善
  • 運動療法(ストレッチ、頭痛体操)
  • リラクゼーション(ヨガ、瞑想)
  • 理学療法

頭痛体操

首のまわりの筋肉は、頭を支えたり、動かしたりします。 長年にわたり頭を支えているためこの筋肉には疲労 がたまり、硬くなります。これが頭痛の原因の1つとなり ます。頭痛体操は頭と首を支えている筋肉(インナーマッスル)をストレッチします。筋肉のこりや疲れをとり、 頭痛を和らげましょう。

腕を振る体操

正面を向き、頭は動かさず、両肩を大きくまわします。 頸椎を軸として肩を回転させ、頭と首を支えている筋肉(インナーマッスル)をリズミカルにストレッチします。

肩を回す体操

ひじを軽く曲げ、肩を前後に回します。 前に回すときはリュックサックを背負うような感覚で、後ろに回すときは洋服を脱ぐような感覚で肩を回します。

椅子に座ったままでオフィスでもできる体操

椅子に腰掛け、両足をそろえ顔を正面に向けたまま左右の肩を交互に前に突き出すように体を回します。

頭痛体操は首や肩の筋肉をほぐし、脳の痛み調節系に良い刺激を送るストレッチ体操です。前向きな明るい気持ちが大切です。脳を活性化するつもりで取り組んでください。

※ 日本頭痛学会ホームページ参照

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME