外反母趾
外反母趾とは、足の親指(母趾)が外側に曲がり、つけ根の関節が内側に突出する変形性疾患です。
靴とこすれて赤く腫れる・痛むといった症状があり、進行すると歩行や日常生活に支障をきたすこともあります。
女性に多く、特に中高年で発症が目立つのが特徴です。
原因とリスク因子
- ハイヒールや幅の狭い靴による圧迫
- 足のアーチ(横アーチ)の崩れ(開張足)
- 遺伝的要因(家族内発症が多い)
- 筋力低下、加齢、肥満、関節の柔らかさ
- 長時間の立ち仕事やスポーツ(バレエ、剣道など)
主な症状
- 親指が小指側にくの字に曲がる
- 足の親指の付け根が靴に当たって痛い・赤くなる
- 進行すると第2・3趾の重なり、魚の目、胼胝(たこ)も出現
- 長時間の歩行で足のだるさ・疲労感・歩行障害
- 足裏や親指のしびれや感覚異常(神経圧迫による)
診断
視診・触診・X線検査
- 親指の外反角度(外反母趾角)が20度以上で診断
- 関節の変形度合いや合併変形(開張足・偏平足など)を評価
治療法
保存療法(初期~中等度・痛みが軽い場合)
- 靴の見直し(幅広・柔らかい素材)
- 足底板(オーダーメイドインソール)による荷重バランスの調整
- テーピングや外反母趾用サポーター
- 足趾のストレッチ、筋力トレーニング(内在筋強化)
- 消炎鎮痛薬や湿布の使用
- 姿勢・歩き方の改善指導
手術療法(進行例・保存療法で効果が乏しい場合)
- 骨切り術(Chevron法・Scarf法など)
- 関節固定術(高度変形例や変形性関節症を伴う場合)
- 術後はリハビリや装具療法で再発予防
※変形の程度・年齢・日常生活への影響に応じて手術法を選択します。
